
あなたのお花の話を、聞かせてください。
参加して頂きありがとうございます。
あなたにとって
大切な花を描けることを嬉しく思います。
あなたが選んだ花には、
きっと、花の名前だけでは
残せないものがあると思います。
たとえば、
毎年咲いていた花より、
それを嬉しそうに眺めていた
誰かの横顔を覚えていること。
子どもの頃は
なんとも思わなかった庭の花が、
もう帰れなくなってから、
たまらなく懐かしくなったこと。
あの頃はただの日常だったのに、
今振り返ると、二度と戻れない
大切な時間だったこと。
記憶って、大きな出来事だけが
残るわけじゃないと思うんです。
何気なく言われた一言。
その人の癖。
帰り道の空。
部屋の匂い。
くだらなくて笑ったこと。
本当は言いたかったこと。
言わないまま終わったこと。
そんな小さなものが、ずっとあとになって、
ひとつの花から突然よみがえることがあります。
だから、「○○の思い出の花です。」
だけで終わらせなくて大丈夫です。
むしろ私は、その先を聞きたいです。
どうしてその花が
あなたの中に残ったのか。
その花のそばに、
どんな時間があったのか。
そして、今のあなたが
その時間をどう思っているのか。
ここでは、
誰かに読ませるための
文章を書かなくて大丈夫です。
上手にまとめなくても
順番が前後しても
途中で、「あ、そういえば」
と思い出したことがあったら、
その話まで聞かせてください。
花の話をしていたはずなのに、
いつの間にか、
大切な人の話になってもいい。
昔の自分の話になってもいい。
ずっと忘れていた日の話になってもいい。
それはきっと、
話がそれたんじゃなくて、
その花が連れてきた記憶だと思います。
私は花のエピソードを
上手にまとめた文章が欲しいわけではありません。
あなたが覚えている、そのままの話を
聞きたいと思っています。
長くても短くても
笑ってしまう話でも
少し恥ずかしい話でも
今まで誰にも話したことのないことでも
書けるところまでで大丈夫です。
そして、
あなたから預かった言葉を
私はじっくり読んでから、
その一輪を七虹の花束に描きます。
だから、花だけじゃなく、
その花まで続いている
あなたの記憶を、預けてください。
