
「なぜ顔を隠しているのですか?」
そう聞かれることがあります。
今の時代は、自分自身を発信することが
当たり前になりました。
作品だけではなく、作者の考え方や日常、
人柄に惹かれて応援してくださる方もたくさんいます。
それはとても素敵なことだと思っています。
だから顔を出すこと自体を
否定したいわけではありません。
ただ、私にはずっと大切にしている考えがあります
それは、七虹の世界を主役にしたいということです。
私は作品を見た時に、
「作者はどんな人なんだろう」
よりも、
「自分は何を感じるんだろう」
と向き合ってもらえたら嬉しいと思っています。
七虹の世界には、自由やこだわり、
勇気や希望、孤独や愛が描かれています。
けれど、それらに決まった答えはありません。
見る人によって受け取り方は変わりますし、
その時の人生や心の状態によっても見える景色は変わります。
だから私は、作品の中に余白を残しておきたいのです。
その余白は、見る人が
自分自身の経験や感情を重ねるための場所です。
好きだったもの。
忘れていたもの。
大切にしたかったもの。
作品と向き合う時間の中で、
それぞれが自分だけの物語を
見つけてくれたら嬉しいと思っています。
もし作者の情報が前に出すぎると、
作品は「作者の物語」として見られてしまうことがあります。
もちろん、それもひとつの楽しみ方です。
けれど私は、七虹と出会った時に生まれる物語は
見る人それぞれのものであってほしいと思っています。
だから顔を隠しています。
七虹の世界に、誰もが自由に入り込める
余白を残しておきたいからです。
私はその世界をつくる人ではありますが、
主役になりたいわけではありません。
主役は七虹であり、その世界と出会うあなた自身です。
私はこれからも少し後ろから、
この世界を描き続けていきたいと思っています。
